【第18回】血液がん知っとかナイト「多発性骨髄腫とSDM」

「血液がん 知っとかナイト」は、血液がんに関するテーマを毎回1つ掲げ、詳細な解説の後、患者や家族が十分に理解できるよう、参加者の疑問点について双方向に共有することを目的に開催しています。
対象:患者さん・ご家族・医療従事者・一般市民(どなたでも参加可能です)
※ 本セミナーは、ファイザー株式会社による公募型医学教育プロジェクト「多発性骨髄腫領域における治療環境およびサバイバーシップの向上」の助成を受けて行っています。
2025年8月 「多発性骨髄腫とSDM」
講演1:共有意思決定(SDM)についてを理解を深めましょう
多発性骨髄腫の治療成績は新たな治療の登場により飛躍的に向上しています。一方で治療選択肢が増えたことで、有効性、副作用を含む身体的な負担、通院の頻度、そして経済的な負担など、患者さんと医療者が情報共有して治療選択をすることの重要性が高まっています。今回の講演を通して、患者さんと医療者の関わり方について情報交換ができたらと考えています。
講演2: 「対話」でつくる納得の医療~自分らしく決めるための『お・ち・た・か』~
これからの治療をどう考えていくか、医療者と協働するヒントを探しましょう。
『お・ち・た・か』を使い、オプション(選択肢)・長所・短所・価値観を整理し対話するコツを
「意思決定ガイド」も交え解説。ご高齢の方との対話の工夫にも触れ、皆が使える考え方を共有します。
※お申し込みの前に、オンラインイベントポリシーを必ずお読みください。
開催日時: 2025年8月19日(火)19:00-21:00 |
開催場所: オンライン開催 |

塚田 信弘 (つかだ のぶひろ)
日本赤十字社医療センター 血液内科 副部長
新潟大学、長岡赤十字病院、東京大学医科学研究所、順天堂大学を経て現在の日本赤十字社医療センターに勤務しています。もともとは造血幹細胞移植が専門ですが、現在は多発性骨髄腫やALアミロイドーシスの先進的な治療にも関わっています。診療で大事にしていることは協調、敬意、想像力、好きな言葉は情熱、勇気です。

中山 和弘 (なかやま かずひろ)
聖路加国際大学大学院 看護学研究科 教授
東京大学医学部保健学科卒業,同大学院医学系研究科博士課程(保健学専攻)修了.国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所流動研究員,東京都立大学人文学部社会福祉学科助手,愛知県立看護大学助教授を経て現職.研究テーマはヘルスリテラシー(健康情報を入手、理解、評価して意思決定する力)と意思決定支援(シェアードディシジョンメイキング:SDM)、著書:『これからのヘルスリテラシー 健康を決める力』(講談社、 2022年)

池田 明香 ( いけだ あきこ )
NPO法人キャンサーネットジャパン プロジェクトマネージャー
2004年看護師として虎の門病院に在職中に多発性骨髄腫を発症し、2008年に臍帯血移植施行。2006年より地元横浜で「はまっこ(多発性骨髄腫患者・家族の交流会)」を発足し、交流会や医療講演会を開催している。虎の門病院の院内患者・家族のおしゃべり会「ちゃとらClub」の世話人としても活動中。 2017年11月より現職。