血液がんの患者さんが御自宅で過ごす際に気になる点について、総論的な内容となりますが、お話させて頂きます。また、2人主治医制に基づいた、地域医療(外来クリニック、在宅診療所)の活用について、在宅での輸血実施などトピックとなっている点を中心にお話します。

大橋 晃太 (おおはし こうた)
トータス往診クリニック 院長
血液内科と緩和ケアが専門の医師で、現在は在宅医療のフィールドで診療を行っています。また、自分自身も血液がんサバイバーで、NPO血液患者コミュニティももの木の理事長もしています。現在は、血液疾患の地域連携・在宅医療を普及させるNPO血液在宅ねっとの世話人として活動しています。血液内科の患者さんが、住む地域にかかわらず、住み慣れたご自宅で穏やかに過ごせる環境作りをライフワークとしています。

大谷 貴子 ( おおたに たかこ )
日本骨髄バンク 評議員
1961年大阪市生まれ。1986年慢性骨髄性白血病と診断され、翌年に急性転化。1988年1月に母から骨髄提供を受ける。たった一人の姉とのHLA不一致をきっかけに骨髄バンク設立運動に邁進してきた。