中枢神経系原発リンパ腫(PCNSL)の治療は、「寛解導入療法」により腫瘍量を減らし、病気による症状の改善をはかった後、再発率を下げる(または治癒をめざす)ための「地固め療法」を追加します。日本でも2020年にPCNSLの治療に重要なくすりが使えるようになり、積極的な治療方法が拡がってきています。

近藤 英生 (こんどう えいせい)
川崎医科大学 血液内科学 教授
川崎医科大学附属病院 血液内科で、当科スタッフとともにリンパ腫などの造血器腫瘍を含む血液疾患の診療にあたっています。がん薬物療法や臨床遺伝も専門としており、それぞれの患者さんに必要な情報や治療が正しく届けられるよう努力しています。